2017年11月30日木曜日

漫画感想 恋は雨上がりのように 9巻

恋は雨上がりのように、最新刊9巻を読んだので感想を。
アニメ化に続いて実写映画化と来て、絶好調の本作。原作も着実に物語が進んでいます。
表紙がいつのながら美しい。

想いを店長に伝え、はるかとのギクシャクした関係が改善したあきらでしたが、まだ陸上に戻ることは出来ず。この葛藤はまだ続きそう。
一途な倉田ちゃんが可愛いですね。届かない「走れ!」は、似たシチュエーションが繰り返される中での読者の想いでもある。
はるかの「好きだけじゃだめなの?」は彼女だからこそ言える台詞。心底走るのが好きなはるかがやたら可愛い小旅行編でした。
好きだからこそ懸命になり過ぎて挫折し、一度倒れたら中々立ち上がれない。そんなあきらの姿は、ある意味これがスポーツ漫画だったらライバルと親友と恋の相手とでトラウマがあっという間に消えるんでしょうが、恋も走りもなかなか前へ進まなくてもどかしい。

前巻でまさかの失恋を迎えたユイは、夢と向き合って前へ進みました。髪を切るのは、ベタだけど、この漫画の丁寧な演出だとやはりぐっと胸を打つ。

あきらとの関係から店長もまた小説に打ち込みはじめ、一方で旧友のちひろの前には別のあきらが。夢と美しさの話は、平凡な少女たちと違い天才の世界が短い中で見えてきてとてもいい。

ラストはあきらが店長の下へ向かい終わりましたが、どうなることやら。
そして少しずつ背景が見え始めた加瀬がどうこれから絡んでくるのか、楽しみです。

以上

2017年11月12日日曜日

ラノベ感想 時雨沢恵一 キノの旅 XXI巻

キノの旅の最新刊21巻を読んだので感想を。
まさかの再アニメ化で当時アニメを観ていて、そして最近「昔好きだったラノベ」みたいに毎年新刊が出ているキノの旅が語られるのを歯がゆく思っていた自分としては嬉しい限り。

で、新刊の感想は以下の通り。ネタバレ全開なのでご注意を。

2017年11月3日金曜日

ラノベ感想 丸戸史明 冴えない彼女の育てかた13巻(最終巻)

冴えない彼女の育てかたの最終巻を読んだので感想を。

いよいよシリーズも最終巻。
ゲーム制作にささげられた青春も、恋も、才能を燃やし尽くす天才たちの物語もこれにて完結でした。
恋物語的には前巻、Girls Side3巻でほとんど終わっていて、最終巻はある種のエピローグ的な感じ。
加藤への告白とその返事が、これまで積み上げたシリーズ全部を凝縮した甘さで、もうニヤニヤするしかない。作中作成するゲームの感想で語られる「メインヒロインは可愛かった。あんなに甘いシーンは書けない」と天才ゲーム作家に語られるような、甘さ凝縮の名シーンでした。
そして敗れたヒロインたちの姿もまた、可愛いやら切ないやらカッコいいやら。
恋に決着をつけ、過去を清算して、そして未来を向いて歩き出すヒロインたちの姿はもうほんと、ゲーム化して別ルートを用意して欲しいくらい。
GS3巻を読んだときは、このヒロインたちの激情を知らずに主人公が生きて行っていいのか、とか思いましたが全く見当違いで野暮でしたね。
作成したゲームが賛否両論だったり、倫也を認める人たちが作家性やその才能ではなくある種の根性や性質、人脈や努力を認めてくれるあたりも良かったかな。
最後の加藤とのやりとりはクスリと笑いながらも、エロゲー出身の作者らしいラストシーンで楽しかった。
丸戸作品らしい激情はガールズサイドで終わっていて、ある種すでについている決着を主人公が引き取るような最終巻でしたが、非常に楽しめました。
ゲームも引き続き作って欲しいけれど、当時のシナリオライターってもうほとんどアニメの企画とか脚本とかそっちいっちゃってるからなぁ。縮小する業界が切なく見えるのは、読者の私の年齢ですかね。
このシリーズはこれでおしまいですが、丸戸先生には引き続きラノベも書き続けて欲しいところです。
新シリーズも是非、楽しみにしています。
以上

ラノベ感想 林トモアキ ヒマワリ:unUtopial World5

林トモアキ先生の新作、ヒマワリ:unUtopial World5を読んだので感想を。

まさかのオーディオドラマ化。お・り・が・み以来ですから何年振りだろう。アニメ化でもしないかしら、と思いつつ、けっこいい出来で良かった。声優から入った人も是非、シリーズに手を出して欲しい所。ヒマワリは販促に力が入っていて、ファンとしては嬉しい所。

遂に開催された第二回聖魔杯本戦、破滅の未来を変えるために現代に降り立ったヒマワリとミサキの二人の前に、初代聖魔王名護屋河鈴蘭率いる魔殺商会が立ちふさがる。そしてヒマワリとミサキを狙うゼネフもまた暗躍を始めて・・・というシリーズ五巻。
戦闘城塞マスラヲに続く聖魔杯ということで、雰囲気は少しマスラヲ寄り。というよりヒデオと鈴蘭がメインを張ればそうなるのも必定なのかな。
今回も面白かった。以下、ネタバレ