2016年12月8日木曜日

ラノベ感想 林トモアキ ヒマワリ:unUtopial World 3

林トモアキ先生の『ヒマワリ:unUtopial World 3』を読んだので感想を。
4巻感想はこちら


木島アリスの秘められた力を巡り、ロシア軍・超科学技術を持つ秘密組織・精霊使いのカラードギャングが三つ巴のバトルロイヤルを始める。銃弾と異能が飛び交う乱戦、ヒマワリが選ぶ道は?

といった第三巻。
今回も面白かった。
四年前のテロを契機に引きこもり何かを決意したヒマワリ。同じように災厄に巻き込まれ正義を決意したプラチナ。自身の力に向き合えない木島アリス。彼女たちの力や現実への向き合い方が、まさに林トモアキ節全開で良かった。
まず向き合い、そして行動する。至極シンプルで難しいその道に気づけたアリスは、きっとこれから強くなりますね。この手の、どうしようもない現実との戦い方っていうのが、林トモアキのいいところ。
正義の味方を弾劾するヒマワリの恐ろしさたるや。ついに明らかになる彼女の出自を考えると、その異常性もわからんではない。

お・り・が・み→戦闘城塞マスラヲ→レイセンと続いた精霊サーガから外れた新作と銘打たれた今作も、いよいよスズラン・川村ヒデオサーガが見えてきました。
ついに出会ったザマス全権代行と黒髪の女、ルール・オブ・ルーラーに姿を現す魔殺商会総帥・名護屋河鈴蘭、そしてレイセンで世界の闇と対決を決断した我らが魔眼王閣下・川村ヒデオ。
レイセンから物語がつながり、これからどうなるのか?
マニャ子作画の総帥がやたら可愛くて、ヒデオが素晴らしく強そうで、これぞシェアワールド作家の醍醐味といったところ。
三人称第三者視点のヒデオは恐ろしい精霊使いですね。
レイセンで打ちのめされたあの時から三年後のこの世界、彼はどう変わっているのか。そこも楽しみ。

謎だったヒマワリの正体も明らかになった第三巻、果たしてどんな方向に進むのでしょう?
次の巻を楽しみに待っています。

しかし、段々と世界観が拡がりすぎて、上遠野浩平じみて来たな、と思ったり。全権代行まわりは、結構唐突にレイセンに出てきた感があったのでイマイチついていけない。