

レイセンの最終巻、File:8ポイント・オブ・ノーリターンを読んだので感想を。
ついにレイセンも最終巻、戦闘城塞マスラヲから続く川村ヒデオの冒険がここに完結いたしました。
最高だった! 我らが魔眼王閣下に幸あれ!
といった感じ。急いで早売りを探して帰宅して読んだ直後なので、文章はメチャクチャでしょうがご容赦を。
ついに始まってしまったT-day、”組織”の襲撃を受けた人工島は火の海に沈み、人々は虐殺されていく。生きることの奇蹟、その幸いをマスラヲで知ったヒデオはその奇蹟を守るために敵の命すら奪わずにやってきた。その果ての結末として現れた惨劇を前に打ちひしがれるヒデオ、そしてそれをあざ笑うように”組織”の兵器が人の命を奪っていく。
組織の目的は? マックルの真意は? ヒデオは生き延びることができるだろうか?
といった感じの8巻最終巻。
平凡な優しいだけの男ヒデオがたどり着いた、力とのかかわり方への答えが素敵でした。
全体的にとっ散らかった印象で、放置された伏線も多数。さらに勢いだけでぼこぼこ出てくる新たな設定なんかも多くて、情報過多風呂敷広げ過ぎで最終巻というにはちょっと雑すぎる感じ。
惨劇を引き起こしたマックルとの決着、やっぱり正妻ポジションのウィル子の登場、そして川村ヒデオの物語の最後を飾る結末は素晴らしかった。
やっぱり、この川村ヒデオというキャラクターが好きでしょうがない。
負けても傷を負っても、それでも自分の答えを求めてもがき続ける優しい姿が好きですね。
彼の未来視がまた今回も誰の意図にも乗らない自分だけの結末を見つけ出してくれました。
どうやらまだまだ精霊サーガ、天界クロニクルは続くようで楽しみにしています。
これから先はネタバレだらけなのでお気を付けください。