2014年5月3日土曜日

ラノベ感想 - 野村美月 『 藤壺 ヒカルが地球にいたころ…… 』


ヒカルシリーズ最終巻の『藤壺』を読みましたので感想を。

ヒカルの最愛とヒカルの過去、ヒカルの隠し続けてきた信実、暴走する六条。ヒカルと彼が愛した花との物語もついにラスト。ついに訪れる是光の恋の結末と、ヒカルとの別れ。そして彼らの未来はどうなるのか?

    きみがいてくれて、本当によかった。            
    ぼくも、ようやく、さよならを言えた。            
    あの人を愛して苦しんだ日々に。              
    生まれて初めて流すあたたかな涙とともに、さよならと。

全てが幸せに終わる最高の最終巻でした。
前作の文学少女シリーズ のような苛烈さや物語の大きなうねりはないものの、ヒカルが愛した花と、彼女たちと心をかよわせた是光の物語は穏やかでとても悲しくて寂しい、しかし素晴らしく寂しいモノでした。
初めから別れが決まっている出会いの物語でしたが、その結末は美しくて、形には残らない何かが読む人にも残る傑作でしたね。
と、いうわけで以下はネタバレもありますので未読の方はご注意ください。