前の巻の感想はこちら。
ついに長い連載も終わり最終巻。収録は最終話とその後日を描いた三本のみと少な目ですが、絶望満載の前回からの救いの最終巻ということで、満足のいく最後でした。
皆が皆救われて、笑顔と共にハッピーエンド。
絶望の中で最後まで全てを諦めなかった智樹が、日常を取り返してすべてはもとに戻り、あっという間に最終話は終わりました。
会長の正体とか、守形部長が色々出来すぎとか、シナプスの王の孤独や本物のそはらのことが雑な展開だったりと、かなり強引なご都合主義ですが、それが許されるだけの物語がこれまであったことですし、めちゃくちゃなお話が強引に終わったところで、この漫画ならありかな、と思います。
智樹の平和な生活を彼の決意が守り抜いたということで、いい終わりだった気がします。
ひたすら孤独に向けて進まされていたカオスが救われたのでよかったかな。
そして、イカロスの愛の告白への答えを描いた番外編の『白黒』が読めただけで大いに満足しました。
劇場版が残っていますが、とりあえずこの漫画は完結ということで、次の作品に期待しています。
以上。