2013年5月28日火曜日

漫画感想 妖狐×僕SS 9

藤原ここあ 著 妖狐×僕SS (いぬぼくシークレットサービス) を読んだので感想を。
読み終わってからずいぶん放置していたので、短くまとめられるはず。
表紙は一反木綿&雪女コンビの未来ヴァージョン。
ついに最終章が開幕した本作ですが、この巻では最終章は二話分。収録五話のうち三話が前の巻から引き続いたインタールードとなっています。
構成上しかたがないのでしょうが、二十三年後の世界でシリアスにまとまったあとインタールードをこう長く挟まれると違和感が。ギャグとシリアスをうまくブレンドしているタイプの作品と違って、シリアスを書くためにそこまでのつなぎとしてバトルやら萌えやらギャグやらを入れている印象のある本作ですので。このシリアスを書くためにこれまでやってきたのかな、みたいに思うので。
正直、インタールードは別の単行本として分けてほしかったかな。

とまあ文句をいいつつも、相変わらず絵は綺麗で不満はありません。
インタールードは凛々蝶が林間学校へ行って御狐神君が寂しがる話、夏目が御狐神と蜻蛉と仲良くなる話、反ノ塚と野ばらがいちゃつく話の三本。
一本目はまあいつもの御狐神の変態性がぼんやりと出てくるだけのギャグ話。
夏目の話の蜻蛉がいいですね。見えすぎて人に失望する夏目を中二病と断じる蜻蛉がかっこいい。
基本的に本質が見えてますよね、彼。
反ノ塚の、自分の力のなさを理解したうえで、それでも野ばらとともにいるために悩むさまはなかなかかっこいい。いい男ですね。そしてクリスマスイブに野ばらに誘われて、それが先祖返りの調査と察していても万が一を考えてしまうのがかわいい。
だからこそ彼がifの世界でも一人生き残ってしまうのがなおさら悲しいわけですが。

で、始まった最終章。
未来からの手紙をうけとり、それぞれ行動を起こす面々。
思い悩み、それぞれの決断をするさまはまさに最終章の趣。
とはいえ二話しかありませんから特に話は進みませんが。
手紙から情報を読み取り、夏目の口から百鬼夜行が語られる。そしてそれぞれは・・・
しかしすでに百鬼夜行は始まっていた。妖館はすでに各地で襲撃を受けており、凛々蝶は実家に連れ帰られてしまう
さて、どうする!?
といったところでこの巻はおわり。
あまり新しい情報もなく、次の巻を待つばかりです。

以上



2013年5月17日金曜日

ラノベ感想 - 時雨沢恵一 『一つの大陸の物語(下)~アリソンとヴィルとトレイズとメグとセロンとその他~』 -

ようやっとホライゾンを読み終わり、アリソンシリーズ最終巻に手をだせましたので感想を。
手を出す順番間違えた気がします。前回の感想はこちらから。

アリソンから11年の月日を経てついに完結した、一つの大陸の物語シリーズ。
全主人公出演、過去キャラクター続々登場のファンサービス的な最終上下巻がついに終わってしまいました。

11年も経っていたんですね。年を取るわけです。
かつて少年少女だったアリソンとヴィルが大人になり、子供を産み、そしてその子供たちがかつてのアリソンたちのように成長する。そういった流れを持ったライトノベルは少ないので、今後もこのような物語は出てきてほしい。

下巻は上巻とは打って変わって大人たちがメイン。前回死亡したと伝えられたトラヴァス少佐のその後が描かれ、さらにアリソンシリーズ登場キャラたちのその後の姿が描かれます。
そして挿絵でネタバレしているように、ラストはアリソンとヴィルの結婚式で終わり。
これまでと大きく変わることなく、陰謀と人の意思、そしてそれを打ち破る作戦と、飛行機と銃。それにわずかに新聞部の面々が作る緩い空気が加わって、といった感じ。
上巻と異なりほぼ全編トラヴァス少佐がメインであるため、空気感はメグセロとは外れてアリソンやリリトレに近いかと。
色々あったけれど皆幸せになりました、という、実にいいお話でした。
またこのようなシリーズを生み出してくれるでしょうから、楽しみにしています。

以下、上巻含めてネタバレあるのでご注意。

2013年5月15日水曜日

漫画感想 - 絶園のテンペスト 特別編第2回 『長靴をはいた猫』 -


ガンガンをようやく購入。ほとんど読むものもないわけですが、城平京が書いている間は買い続ける予定。
このblogのアクセス数の半分を占めるテンペスト最終回の感想はこちら。特別編第1回の感想はこちらです。
特別編第三回はこちらです。(2013/7追記)
第四回はこちらです。(2013/8追記)
アマゾンアフィリエイトで画像を引っ張ってるんですが、これまだ単行本の表紙いならないのはなんでなんでしょう。amazon画面だとなってるんですけどね。

前回の特別編第1回が過去の真広の話でしたが、今回は頼れるサポートキャラの一人、早河の過去話+本編終了後のキャラについてが少し、といった構成です。
変わらず城平京だけあって、短い1話に彼らを翻弄する運命と奇縁をまとめつつ、ぼけた空気も出しつつとうまいことやっています。

というわけで、雑誌掲載のネタバレになりますので単行本派の方はご注意を。

ラノベ感想 - 川上・稔 『GENESISシリーズ 境界線上のホライゾンⅥ(上)』 -

と、いうわけで、日常の隙間時間すべてを使って睡眠時間を削ってホライゾン最新刊を読み終えましたので感想を。
きみあさやらゲームやらアニメのコメンタリーやらでめちゃくちゃな量を書いているはずなのに、こうしてこれまでと同じようなペースで出版できてしまう氏には驚くばかり。全体の話を全て決めてから書いているらしいのですが、それにしたって異常なペースですね。

6中巻の感想はこちら(2013/7追記)

前回巴里に攻め込んだ羽柴勢。それを迎えるルイ・エクシヴはステルス武神とネイトママンによってゲリラ的に打撃を与えます。一方新たな戦略の歴史を相手取る羽柴勢の面々は騎士クラスの武神を退けるレベルまで力をつけた福島・正則と加藤・清正、女装トーリとの邂逅で成長した片桐・且元、黒嬢白嬢を操る魔女脇坂・安治と加藤・嘉明、そして軍師である黒田官兵衛との二重襲名者竹中半兵衛の布陣でパリへ到達しました。
一方の武蔵は第一次上田合戦の再現を行う形で、真田の天竜地竜との戦闘を終え、新たな情報を得ました。その武蔵の前に現れたのは、毛利輝元と北条氏直の連合。彼らは備中高松城の戦い、天正壬午の乱、蟹江城の戦いを一挙再現することを提案する。
という前回が過ぎて、ついに歴史が大きく動き出し、すでに各国は関が原とその後の大阪の役すら見通し動き始めました。

ネタバレを気にせず感想を書くので、以下未読の方はご注意を。

2013年5月4日土曜日

ラノベ感想 - 野村美月 『 ”空蝉” ヒカルが地球にいたころ………7 』 -


 アクセス解析をすると漫画のレビューページが圧倒的で、ラノベはまだまだかなと思ったり。
最近めっきり外に出ず、ダメ人間が加速して精神的に落ち込んでおります。
そんな日には綺麗なラノベがいいですね。
ということで、ヒカルシリーズの最新刊を読みましたので感想を。

前回、ついに朝ちゃんを攻略した是光。朝衣とヒカルの口から語られる、ヒカルの最愛の正体は?
というところで最新刊につながったわけですが。
ヒカルの最愛とその罪については、まあこの作品の下地となっている源氏物語を知っていればわかるわけですが、源氏物語まるパクリではないこの作品、そこに混ざったこの作者のエッセンスが先を読ませません。
最新刊では新キャラとしてヒカルの恋人・空が登場。そして是光の因縁の相手が現れます。

物語のあらすじは、ヒカルの”最愛”と接触しようと訪れた教会で、是光はヒカルの恋人と出会う。
最愛に拒まれ傷ついたヒカルをかつて癒した”空”は、”天使の子”を身ごもっていた。
ヒカルの子供と最愛の存在に蠢動する一朱から空と子供を守るため、是光は奔走する。
是光が誰かを孕ませたのではないかとあらぬ誤解が広がり、式部と花里の二人も動揺して?
といった一冊。シリーズも折り返しを迎え、あらすじを書くのもネタバレの危険が広がります。

今回も美しい物語でした。とても面白い一冊。このシリーズも半ばが過ぎて、これからどう終わりに向かうのか楽しみな一冊です。
ヒカルと是光の友情、そして家族や母親の関係性を持たない二人の喪失を補う大切な物語でした。
是光と出会ってから変わっていくヒカルと、そして是光の持つトラウマが癒される様が綺麗で、とても胸を打つ一冊でした。
次、から数冊はすでに書かれていて、そして終了までのめどは立っているようで楽しみに待っています。

ネタバレがありますので以下ご注意を。