読み終わってからずいぶん放置していたので、短くまとめられるはず。
表紙は一反木綿&雪女コンビの未来ヴァージョン。
ついに最終章が開幕した本作ですが、この巻では最終章は二話分。収録五話のうち三話が前の巻から引き続いたインタールードとなっています。
構成上しかたがないのでしょうが、二十三年後の世界でシリアスにまとまったあとインタールードをこう長く挟まれると違和感が。ギャグとシリアスをうまくブレンドしているタイプの作品と違って、シリアスを書くためにそこまでのつなぎとしてバトルやら萌えやらギャグやらを入れている印象のある本作ですので。このシリアスを書くためにこれまでやってきたのかな、みたいに思うので。
正直、インタールードは別の単行本として分けてほしかったかな。
とまあ文句をいいつつも、相変わらず絵は綺麗で不満はありません。
インタールードは凛々蝶が林間学校へ行って御狐神君が寂しがる話、夏目が御狐神と蜻蛉と仲良くなる話、反ノ塚と野ばらがいちゃつく話の三本。
一本目はまあいつもの御狐神の変態性がぼんやりと出てくるだけのギャグ話。
夏目の話の蜻蛉がいいですね。見えすぎて人に失望する夏目を中二病と断じる蜻蛉がかっこいい。
基本的に本質が見えてますよね、彼。
反ノ塚の、自分の力のなさを理解したうえで、それでも野ばらとともにいるために悩むさまはなかなかかっこいい。いい男ですね。そしてクリスマスイブに野ばらに誘われて、それが先祖返りの調査と察していても万が一を考えてしまうのがかわいい。
だからこそ彼がifの世界でも一人生き残ってしまうのがなおさら悲しいわけですが。
で、始まった最終章。
未来からの手紙をうけとり、それぞれ行動を起こす面々。
思い悩み、それぞれの決断をするさまはまさに最終章の趣。
とはいえ二話しかありませんから特に話は進みませんが。
手紙から情報を読み取り、夏目の口から百鬼夜行が語られる。そしてそれぞれは・・・
しかしすでに百鬼夜行は始まっていた。妖館はすでに各地で襲撃を受けており、凛々蝶は実家に連れ帰られてしまう
さて、どうする!?
といったところでこの巻はおわり。
あまり新しい情報もなく、次の巻を待つばかりです。
以上